機能美にあふれた伝統工具

 やりがんなという道具があります。刃が槍のような形をしていて長い柄がついていますが、突き刺すような使い方はしません。

木を削る古い道具で、柄の部分をしっかり握って引くように木材の表面を削る、まさしく鉋です。

これはその槍鉋を小さくしたものなんでしょうか。とてもいい形です。切れ味がどうのこうのという前に

この形に惹かれてしまいました。

ところが次の画像。

 この刃は上向きに反っているように見えます。凸面なら砥げますが、凹面は砥ぐのが難しい。

どのようにして砥いだらいいか、いろいろな角度からながめているうちにあることに気がつきました。この刃は反っているように見えますが

三角になった背の部分は直線をなしています。つまり刃裏だけが上向きに丸くなっているだけなのです。

 これは、砥がずにおれまへんなー。それで、10分後。

 うはうは、の鋭い刃に変身しました。板を軽くこすると薄皮をそぐように削れていきます。まさに鉋。

狭いところでもうまく平面が出せます。いい道具ですよ。

   
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